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シャープいよいよ本土決戦? 爪に火を灯す節約”社内に漂う沈滞ムード

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シャープいよいよ本土決戦? 爪に火を灯す節約”社内に漂う沈滞ムード

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 本土決戦か

 「事業ごとの構造改革の段階は過ぎ、いよいよ本土決戦に入ったのか」

 客が逃げてもいいから支出を避けろというのに等しい社長の異例のメッセージに、社内にはこんな声が上がっている。

 関係者によると、すでに電気代の節約などのためエレベーターも間引き運転されており、広報課以外の新聞・雑誌類の購読を中止しているという。このため社内には沈滞ムードが漂う。

 10月26日の社内メッセージでは、液晶テレビが4Kモデルで国内シェア上位を獲得し、薄型の空気清浄機は新たな需要を喚起する商品として好評で、しかもロボット型携帯電話「ロボホン」などは非常に注目が集まったと指摘。その上で高橋社長は「復調に向けた兆しとなる“点”は見え始めている。これらをいかに“面”にしていくかが勝負だ」と強調した。

 10月30日の社内メッセージでも「まさに踏ん張りどころ。これまで数年間で取り組んできたことが実を結ぶかどうかが決まる」ともアピールした。

 ただ、「いつまで、どこまで我慢したらいいのか」と、社員には先の見えない状況に疲弊が目立ってきている。

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  • シャープの高橋興三社長

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