経団連会長「原発再稼働加速を」 柏崎刈羽発電所を視察
更新経団連の榊原定征会長らは15日、東京電力柏崎刈羽原子力発電所(新潟県)を視察した。原子力規制委員会による新規制基準適合審査に向けた取り組みを見学したほか、大規模災害で、さまざまなトラブルが発生することを想定した総合訓練にも立ち会った。
規制委の審査が集中される「優先原発」となっている6、7号機の原子炉建屋内では、福島第1原発での水素爆発事故を教訓に、触媒を使って水素と酸素を反応させ、爆発を防ぐ新装置などの説明を受けていた。また、緊急時の外部からの支援体制の状況なども見学した。
榊原氏は視察後、記者団に対し、「極限の安全を追求する姿勢を確認した」と、東電の取り組みを評価する考えを表明した。
さらに、「エネルギーの安定供給、経済性の観点からも、原発再稼働は経済界の最大の関心事」とし、規制委に対して「審査プロセスの加速化を求めたい」と語った。
東京電力としても4月からの電力小売り自由化で、価格競争が厳しくなる中で、新規制基準に適合させると同時に地元の理解を取り付け、再稼働を急ぐ考えだ。
