激しさを増す銀座の免税店戦争 三越「市中空港型店」オープン
更新市中空港型免税店が相次いでオープンするのは、訪日客の急増が背景にある。三越伊勢丹ホールディングスの大西洋社長も「約5年前に話を頂いた時は、訪日客が600万人や700万人だった」と話し、参入できる状況ではなかったと振り返る。
手続きの煩雑さも参入をためらう要因だった。
消費税が免除される一般的な免税店では、購入した商品は消費税法の「輸出物品」として所定の免税手続きを行うだけなので、比較的容易に対応できる。
一方、市中空港型免税店の購入商品は関税法の「外国貨物」として扱われる。購入した商品を空港まで運送する「保税運送」の承認や空港内に商品の引き渡しスペースも必要となる。

