シャープ最終赤字2000億円規模に 3月期連結 液晶の中国市況悪化
更新シャープが2月に発表した業績予想では、最終損益を明らかにしていなかった。本業のもうけを示す営業損益は100億円の黒字としていたが、大幅に下ぶれする見通しだ。シャープは29日、「中国市場の市況悪化に伴う販売不振などにより、現在、業績予想の下方修正を検討している」とのコメントを発表した。
中国の市況悪化に加え、現地メーカーの台頭で競争力が低下。さらに米アップル向けの出荷も、スマートフォンの新型Phone(アイフォーン)の販売低迷により伸び悩んだもようだ。構造改革の遅れた液晶事業が、引き続き経営の足かせとなった。
シャープを買収予定の台湾・鴻海(ホンハイ)精密工業はシャープの財務リスクを慎重視し、契約を延期していた。鴻海は30日に取締役会を開いてシャープへの出資を決定、31日にも調印を行う。
