ロッテグループに裏金疑惑 韓国検察、創業者執務室など捜索
更新韓国検察は10日、ロッテグループが系列会社間の取引を通じて日本円で数億円規模の簿外の裏金をつくった疑いがあるとみて、ソウル中心部のロッテホテルにある創業者、重光武雄(韓国名・辛格浩)氏(93)の執務室など17カ所を一斉に捜索した。聯合ニュースなどが報じた。
捜索場所には、グループ会長で経営の実権を握る重光氏の次男、昭夫氏の執務室や自宅、中核会社役員の自宅も含まれ、捜査員約200人が動員された。検察は背任や横領容疑の適用を検討しているもようだ。
ロッテグループでは昨年、重光氏の長男・宏之氏と昭夫氏の後継者争いが激化する中で、日韓をまたいだ系列企業間での複雑な株式の持ち合いなど、不透明な経営実態に批判が集まった。昭夫氏は中核会社を上場する方針を示し経営の透明化を図ると強調してきたが、裏金疑惑が深まればグループ経営への打撃は必至だ。
一方、重光氏は高熱を出し9日からソウル市内の病院に入院した。容体は不明。(ソウル 共同)
