【株主総会詳報・シャープ(5)】威勢良く「有機ELで韓国勢に追いつく」 会場から拍手
更新別の男性株主は「鴻海の郭(台銘)会長の勇気ある決断に心から感謝する。シャープブランドに魅力を感じてくれている。私は以前、英国でシャープ製品の販売を担当していた。辻晴雄社長(当時)に米国の責任者に抜擢してもらい、トヨタよりシャープのブランド評価が高くなった。そのシャープが消えつつある」とシャープへの愛着を語った。
さらに、「海外戦略を具体的にどう考えているのか。また、高齢化社会での戦略が全然みえない。高齢者という一番お金を持っているマーケットを無視して、若い者にしか受けない製品を出している。高齢者は大きいテレビの画面は離れないとみえず、そうすると音が聞こえにくい」と訴えた。
高橋社長は「海外については、これまでは欧米で事業規模を縮小せざるを得なかったが、鴻海の出資で大きく方向性を変えていく可能性がある。高齢者向けには、ドクター佐々木(佐々木正・元副社長)からアドバイスを得て『ロボットどうや』という話が出て、ロボホンが生まれている」と説明した。
