【ビジネスのつぼ】好調スバル「インプレッサ」、相反する日米の市場ニーズをどう両立させたのか
更新歩行者守る装備も
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さらに、日本では交通事故死亡者のうち歩行者や自転車の割合が高いことに注目。追突時にフロントガラス外側にエアバッグを出し、歩行者の頭などを守る装備を国産車で初めて採用した。阿部氏は「日本の需要を高めるもう一つの要素として必要だった」と語る。
新型インプレッサは昨年12月、国内で1年間の最も優れた新車を選ぶ「2016-17 日本カー・オブ・ザ・イヤー」を受賞した。選考委員は「新開発のプラットフォームなどにより質の高い走行性能を持つとともに、歩行者保護エアバッグなど世界トップレベルの安全性能も実現した」と評価した。
阿部氏は「米国市場は台数や収益が大きい。ただ、日本メーカーは国内で輝いていることが人材確保などを考えると重要だ」と話した。(会田聡)



