日立「国際電気」を米KKRに売却 インフラ・IT投資へ
更新日立は25日、米産業機器用空気圧縮機大手を約1400億円で買収すると発表した。日立は29~30年度の2年間で総額1兆円を中核事業関連のM&A(企業の合併・買収)に投じる。過去2年間の投資額の約3倍の規模にあたる。
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背景にあるのは、欧米大手との成長力の格差に対する危機意識だ。ライバルの米ゼネラル・エレクトリック(GE)や独シーメンスの売上高営業利益率は10%を軽く超える。一方、日立の営業利益率は6%程度にとどまる。利益率の改善に向けた事業構造改革は待ったなしだ。
日立は中期計画で30年度の営業利益率8%を目指している。実現には次の有望企業のM&Aが欠かせない。東海東京調査センターの石野雅彦シニアアナリストは「自ら掲げた高いハードルを越えられるか、日立の真価が問われている」と述べた。
