ハイボール人気、次の一手 「国産」ではなく「輸入ウイスキー」が急拡大するワケ
更新ただ、実際の出荷量が増えるまでは数年かかる。加えて近年、国際コンテストなどでジャパニーズウイスキーが高評価を得るようになり、輸出用のプレミアム商品としても人気が上昇しているため、「質の高い国産原酒は、なるべく高価格帯の品に仕上げたい」(大手関係者)のが正直なところ。そこで、輸入ウイスキーのハイボールを広げていくというわけだ。
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新しい飲み方提唱
ハイボール人気を先導するサントリースピリッツは今年、傘下の米蒸留酒大手ビームサントリーのバーボンウイスキー「メーカーズマーク」のキャンペーンを仕掛ける。東京・銀座に7月、新しい飲み方を広めるコンセプトバーを開いた。
同店では、シナモン、ジンジャーなどを漬けたバーボンで作る「漬込みハイボール」や、かんきつ類や香草で爽やかさを演出する「シェイクハイボール」などを提供する。テーマは、「こだわりのクラフト感と、おしゃれでプレミアムな感覚」(本山峰之ウイスキー・輸入酒部課長)。従来のソーダ割りよりもプレミアムな「クラフトハイボール」と名付け、20~30代のファン獲得を目指す。
また同店では洋風飲食店向けのセミナーも開き、昨年末500店だったメーカーズマーク取扱店を年内に2000店へ広げたいという。3年後には同商品の年間販売量を2.5倍、120万本(750ミリリットル瓶換算)に伸ばすのが目標だ。
長期的な“ビール離れ”のトレンドも手伝い、各社にとってハイボールは収益の重要な柱に育ちつつある。販売合戦がさらに熱を帯びていくのは確実だ。(山沢義徳)
