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「ソニーの復活」を真に受けていいのか 私が「NO」と答える理由

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「ソニーの復活」を真に受けていいのか 私が「NO」と答える理由

配信元:PRESIDENT Online 更新

 ところが90年代に入るとソニーは輝きを失っていく。日本の電機産業が陥りやすい3要素に直面したのだ。それは「大企業病」「リソースの分散」「アジア勢のキャッチアップ」である。

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 80年代までは、過去の実績にとらわれない破壊的イノベーターだった。トランジスタラジオに始まり、ウォークマン、CDウォークマンなど、ライフスタイルを一新するような製品を次々に生み出していた。しかしその破壊的イノベーションが起こらなくなる。

 最も象徴的な出来事は、iPodによってアップルに市場を席巻されたことだ。カセットやCD、MDなどの回転系メディアはいずれなくなり、シリコンオーディオプレーヤーの時代になることはわかっていた。しかしウォークマンの成功が大きすぎて、自らそれを破壊することができなかったのだ。そして、スマートフォンやゲーム機でも他社の後追いが目立つようになる。ソニーはエレクトロニクス業界のリーダーから、すっかり追随者に成り下がってしまった。

 こうした大企業病に加え、経営リソースが分散していった。エレクトロニクスから金融やゲーム、音楽、映画などに事業が拡散し、カンパニー制を導入して事業ごとに別会社の様相を強めていく。リソースの非効率な分散は、設備投資や研究開発投資が中途半端になり、えてして競争力を失う。

 さらに追い打ちをかけたのがアジア企業の台頭だ。それまで競争相手は日本国内だけだったが、台湾や韓国の企業が先端技術をキャッチアップし、より厳しい競争にさらされていった。決定打となったのが、04年にサムスンと合弁で始めた大型液晶パネルの生産だ。これを境にサムスンはテレビ生産の技術力を一気に伸ばし、ナンバーワン企業へ成長を遂げる。現在、ソニーのイメージセンサーが好調なのは、この分野に進出する企業が国内外にまだ少ないためだと考えていい。

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  • (プレジデント社より引用)

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