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カードローン問題で地銀協会長「多重債務防止に努める」

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カードローン問題で地銀協会長「多重債務防止に努める」

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 全国地方銀行協会の佐久間英利会長(千葉銀行頭取)が13日、東京都内で記者会見し、過剰な貸し付けが問題となっている銀行カードローンに関し「多重債務問題につながらないよう業界として適切な業務運営に努めたい」と述べた。

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 銀行カードローンをめぐっては、日弁連などから多重債務者の増加を助長しているとの批判が出ている。このため金融庁は融資実態を把握しようとメガバンクや地銀など10行程度を対象に立ち入り検査する方針を明らかにしている。

 会見で佐久間氏は、全国銀行協会が今年3月に自主規制策を取りまとめたことなどに言及し「各行の自主的な取り組みを後押ししている」と強調。貸金業者に適用されている貸し付けを年収の3分の1以下に抑える総量規制の導入については「規制よりも顧客が過剰債務を負わない、銀行が過剰貸し付けを行わないことが重要だ」と指摘し、慎重な見方を示した。

 一方、公正取引委員会の審査が長引き、ふくおかフィナンシャルグループと十八銀行の経営統合が進んでいないことに関連し、人口減少など地銀が置かれた厳しい経営環境に触れ「地域の金融仲介機能が中長期的に維持されることの重要性を公取委も考慮していただきたい」と注文した。

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