SankeiBiz for mobile

【高論卓説】応酬、紛糾なく会議を効率化 合意形成できる4つの質問

記事詳細

【高論卓説】応酬、紛糾なく会議を効率化 合意形成できる4つの質問

更新

 企業向けに、リーダーシップスキルやビジネススキルを向上させるためのコンサルティングやトレーニングプログラムを実施している中で、「会議時間を短縮できないか」「会議での合意形成度合いを高められないか」という相談が月を経るごとに増えている。働き方改革を実現し、生産性向上を図るための取り組みの一つとして、会議にまつわる効率化を挙げている会社も少なくない。

<< 下に続く >>

 サポートをしている企業の現状を大別すると、合意形成できない会議は、紛糾型と見せ掛け合意型に分かれる。紛糾型は、議論が紛糾してしまい収拾がつかなくなるパターンだ。さらに、終盤紛糾型、中盤紛糾型、序盤紛糾型に分類しており、この順に合意形成できない確率が高い。

 見せ掛け合意型は、会議の最中では、異論や懸念は表面化しないが、参加者が腹落ちしておらず、会議で決定しても一向に、その決定事項が実行されないパターンだ。表面合意型、形式合意型、かいらい合意型にも分類しており、その場で実質合意ができないかいらい合意型は対応策が異なる。

 私は身に付けたいスキルをパーツ分解しコア(核)スキルを反復演習する分解スキル反復演習型能力開発プログラムにより、実践スキルの向上を図っている。紛糾型や見せ掛け合意型を解決するためのコアスキルは、トップダウンを強要しないということだ。

 問題事例を分解していくと、いずれも方針を強要している行動が随所に見られた。強要するから紛糾したり、見せ掛けの合意となったりする。そうであれば、強要することをやめてみればよい。さまざまな解決策を試してみたが、現時点で最も効果的な方法は、4つの質問だけで会議を進行する方法だ。4つの質問とは、「洗い上げ質問」「掘り下げ質問」「示唆質問」「まとめの質問」だ。

ランキング

Facebook Messanger登録

あなたに合わせたニュースを毎日お届け

Facebook Messangerを登録した時のイメージ画像です