キリンビバ、ペットボトル容器「3ミリ」減 積載効率向上でCO2排出削減へ
更新一方、角型ペットボトルのようなデザインにした場合、容器が変形してしまう。そこで胴部分を円筒にした現在の形状が飲料メーカーの主流となっている。
容器の高さを変えても問題はないが、容器の高さは変更することができない。製品を小売店の店頭に並べる際、陳列棚のサイズに合わせる必要があるからだ。そこで、同社は胴部分の径を3ミリ縮小したボトルを採用することにした。胴径を縮小した一方で、肩部分の形状を見直したことで、内容量は従来と同量を確保したという。
1パレットに1.5倍
新容器の導入により、パレット当たりの占有率は約100%に向上した。1パレットの積載量も従来の40箱(10箱×4段)から60箱(15箱×4段)と大幅に改善した。同社は積載効率が1.5倍になったことで、出荷に使用するトラック台数は年間で約2割削減につながると試算している。
新容器導入による効果はこれだけにとどまらない。保管・荷役作業の負担軽減にもつながっている。「現在、トラック運転手や倉庫作業員といった労働者の確保が難しく、こうした問題の対策にもつながる」(高村氏)と期待する。
もっとも新容器の導入によるリスクもある。従来ではトラックに積載されたパレットは占有率が低かったため、パレット同士が接触するだけだった。しかし、占有率がほぼ100%となったため、製品が入ったカートン同士が接触する恐れがある。これによりカートンの荷崩れが起きたり、変形する可能性もある。そこで同社は、カートンの強度向上に着手。従来よりも厚い段ボール紙を採用したり、滑り止めに効果があるニスを塗布した新しいカートンを採用した。
さらなる輸送効率の向上やCO2削減に向けては「容器は材質や形状の多様化が進んでおり、当社の物流に合った容器などを今後も探っていきたい」(高村氏)と、汗を流す日に終わりはなさそうだ。(松元洋平)

