【栃木発 輝く】良い音を追求“かんぴょうスピーカー” サウンドテック高橋電機の発想
更新「良い音を追求することしか考えていない。やはり、天然素材独特の響きがある」と高橋社長。スピーカーは振動板の素材の違いで音色や雰囲気が変わるが、スピーカーの周辺に置く物によっても違いがあり、さまざまな実験で「音を心地良く鳴らすのは天然素材の圧勝だった」という。
創業以来50年近く、カーオーディオを中心に音響に関する事業を展開してきた。車内で音楽を楽しむために、音のこもりを解消する製品などを開発。高橋社長はカーオーディオ業界の発明王とも呼ばれ、音響一筋に取り組んできた。
この仕組みは車だけでなく、さまざまな電子機器に囲まれた職場や家庭、公共の場でも応用できる。音のこもり解消を目的に開発、商品化した音響デバイス「ピュアポイント」なども注目されている。
拡販へHP一新
かんぴょうスピーカーは、13年春に開発を始め、2年後の冬から本格販売を始めた。そして、今年9月、「ブルースターサウンズ」のブランド名を新たに立ち上げ、ホームページを一新。販路拡大を目指す。
「栃木目線で、かんぴょうを前面に出してきたが、県外に向けては違うアピールもある」。形のかわいらしさと、同じ物が一つとしてない個性的なデザインは、これまでになく女性が関心を示してくれているといい、インテリアとしても注目される。
響きの良い音とともに、くつろぎ、癒やし、心地よさを演出する。価格は16万~23万円(税別)。(水野拓昌)
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【会社概要】サウンドテック高橋電機
▽本社=栃木県小山市駅南町3-14-22 ((電)0285・27・2596)
▽設立=1996年1月
▽資本金=1000万円
▽従業員=6人
▽売上高=6473万円(2016年10月期)
▽事業内容=カーオーディオや音響関連機器の開発、販売、取り付け、音響調整など