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【車無資格検査】日産 ゴーン流が裏目に 効率化優先で意思疎通図れず

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【車無資格検査】日産 ゴーン流が裏目に 効率化優先で意思疎通図れず

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 ただでさえ、日産の経営は曲がり角を迎えている。29年3月期までの6年間の中期経営計画での目標はほとんど未達に終わり、ゴーン氏の「コミットメント経営」は見る影もない。営業利益は今期まで2期連続の減益見通しだ。1倍を割り込むと割安とされるPBR(株価純資産倍率)は0・82倍と、自動車大手の中で最低水準で、株式市場の評価は低い。重視してきた米国市場では、販売奨励金による値引き競争で収益環境は悪化。好調だった国内販売も無資格検査問題でブレーキがかかっている。

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 不正の責任を取って西川氏は、10月から来年3月まで、役員報酬の一部を返上することを表明したが、経営責任を明確化する意向は示さなかった。不祥事の調査結果発表での対応としては異例だ。経営責任を曖昧にした姿勢は工場や本社の従業員だけでなく、販売会社や部品メーカーを含めたグループ関係者からの不信感を増幅させる可能性がある。西川氏は、「挽回の機会をいただきたい」と述べたが、前途は多難だ。

(高橋寛次)

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  • 完成検査問題に関する記者会見に臨む日産自動車株式会社の西川広人代表取締役社長兼最高経営責任者=17日午後、横浜市西区(納冨康撮影)
  • 完成検査問題に関する記者会見が終了し、一礼する日産自動車株式会社の西川広人代表取締役社長兼最高経営責任者=17日午後、横浜市西区(納冨康撮影)
  • 完成検査問題に関する記者会見に臨む日産自動車の西川広人代表取締役社長兼最高経営責任者(手前右)と山内康裕チーフ・コンペティブ・オフィサー(CCO)=17日午後、横浜市西区(納冨康撮影)
  • 完成検査問題に関する記者会見が終了し、引き揚げる日産自動車株式会社の西川広人代表取締役社長兼最高経営責任者=17日午後、横浜市西区(納冨康撮影)
  • 完成検査問題に関する記者会見に臨む日産自動車株式会社の西川広人代表取締役社長兼最高経営責任者=17日午後、横浜市西区(納冨康撮影)

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