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【高論卓説】知らぬうちに情報から“孤立”…ビル・ゲイツ氏らが問題視する「フィルターバブル」とは

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【高論卓説】知らぬうちに情報から“孤立”…ビル・ゲイツ氏らが問題視する「フィルターバブル」とは

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 自分の思想や思考が醸成される過程で私たちは外部から大きな影響を受ける。親、教師、友人の言動やメディア。特にメディアは圧倒的な影響力を持つ。したがって、右のメディアに触れることが多ければ右傾になり、左に触れれば左になるのは自然のなりゆきだ。

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 しかし、多くの若者が使うソーシャルメディアで、それもユーザーの知らないうちに、一方の情報から隔離されることになるとすれば、これは大きな問題である。ソーシャルメディアは今や世界を席巻している。グロスユーザー数は世界で40億人、日本にも延べ1億人以上のユーザーがいるといわれている。

 では、何が問題なのかと言うと、自分の意思とは直接関係なく、コンピューターによってユーザーが知らず知らずに偏った情報ばかりに包まれるからだ。他の情報に触れる機会が減少し、知らないうちに自分の観点に合わない情報から遠ざかるという状況になる。人は皆自由だから何を読んで何を信じようと構わないが、問題はこの「知らないうちに」である。

 米マイクロソフト創始者のビル・ゲイツ氏や米フェイスブックCEO(最高経営責任者)のマーク・ザッカーバーグ氏もこの「Filter Bubbles(フィルターバブル)」を今のインターネットが抱える問題として捉えている。フィルターバブルとは具体的に言うとこうだ。われわれの使っているコンピューターには「アルゴリズム」というプログラムがあり、ユーザーがハワイのホテルやレストランを検索するとコンピューターはこのユーザーはハワイに興味がありと判断して「頼みもしないのに」次から次へとハワイ関連の情報や広告を勝手に送りつけて来る。

 これは「ターゲティング広告」という手法で、対象となるユーザーのインターネット上での行動履歴を元に、彼らの興味関心を推測して広告配信を行う極めて効率が良い広告である。

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