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なぜラーメン二郎は“パクリ店”を許すのか 追従者を蹴落とさない精神

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なぜラーメン二郎は“パクリ店”を許すのか 追従者を蹴落とさない精神

配信元:PRESIDENT Online 更新

 経営者や社員が「オタク」ともいえるユーザー

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 日本のオートキャンプ市場を再確立した「スノーピーク」(新潟県三条市)の山井太社長も、自分が長期間使いたい、満足が得られるキャンプ用品を製造し、品質に見合った価格についてきてくれる顧客のみにそれらを提供する、というスタンスを持っている。山井氏が入社した1986年当時、テントの価格相場を無視していきなり16万8000円のハイエンド商品を市場導入、社内の猛反対を尻目に、製造した商品100張あまりをすべて売り切ってしまう。ヘビーユーザーが年50回×5年間は使えるテント、つまり自分が使いたい商品でなければ売ることはできない、という意志を貫き通したこの体験が、現在のスノーピークを形づくっているという。

 同社の理念“The Snow Peak Way”に「自らもユーザーであるという立場で考え、お互いが感動できるモノやサービスを提供します」とあるが、社員を採用する条件の一つはユーザー・スキルであるという。そして「私自身がユーザーの代表だと思っている」と述べる山井社長こそ、年平均40~50日はキャンプに出掛ける最先端ユーザーであり、商品に対して最もうるさい消費者なのである。

 経営者や社員が「オタク」ともいえるユーザーであり、消費者に強い影響を与える存在であることも、崇拝型の一つの特徴であろう。近年、身近なカリスマや師とみなす人への尊敬から生じる「リスペクト消費」が生じており、「何を」買うか以上に、「誰がつくったものを」「誰と同じものを」「誰が薦めているものを」「誰から」買うかに重要な意味が見出されてきている。モノへのニーズというよりも、人へのニーズと捉えるべきだろう。

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