視点
スパコン超える「量子計算機」の開発競争激化 後発の日本は挽回できるか
昨年11月にディー・ウエーブ・システムズとのビジネス創出に共同で取り組む覚書を締結した豊田通商は、コネクテッドカー(つながる車)などの次世代車や物流、医療、環境などの多くの用途で適用可能な技術と考える。
「ガラパゴス」と揶揄された携帯電話やAIなどのIT分野で、日本は高い基礎技術を生かし切れずに海外勢の後塵(こうじん)を拝してきた。量子コンピューターでも、米国やカナダは十数年前から大規模な投資をして基礎研究を磨いており、後追いの立場だ。
ただ、量子コンピューターは「生まれたばかりの赤ちゃん状態」(大関氏)で、記憶容量の制約などの課題があり、ビジネスにおける実用化はもう少し先となりそうだ。産学官を結集したオールジャパン体制を築き、日本発の「最適化」理論などを生かしたソフト開発を急ぐ必要がある。