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訪日客向け、各地で振興策 「夜の観光」充実で稼げ

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訪日客向け、各地で振興策 「夜の観光」充実で稼げ

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 増加する外国人旅行者向けの「夜の観光」を活性化させ、消費の起爆剤にしようと振興策に乗り出す自治体が目立ってきた。ショーや飲食の充実、景勝地のライトアップなど、その取り組みはさまざま。鉄道の終電後は交通手段が課題となる東京より「コンパクトな地方都市に強みがある」と力を入れる地域もある。

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 爆買い落ち着き注目

 「公園でナイトマーケットを開こう」「屋台を使ったDJのイベントもいい」。2月上旬、東京都豊島区が開いた「アフター・ザ・シアター懇談会」。タレントの篠原ともえさんら委員からは夜の街の魅力を増すアイデアが次々と挙げられた。

 池袋駅に近い公園に野外劇場を整備するなど芸術・文化に力を入れる豊島区は、観劇後も楽しめる街を目指して昨年12月、懇談会を発足。高野之夫区長は「できるものから提言を事業化していきたい」と意気込む。

 観光庁によると、2017年に日本を訪れた外国人旅行者は2869万人を記録し、消費額は過去最高の4兆4161億円に上った。ただ、中国人らの「爆買い」の沈静化で1人当たりの額は約15万円と減少傾向にある。

 旅先のナイトライフを重視する欧米人からは「日本の夜はつまらない」との声もあるといい、消費拡大へ注目されるのが夜間の伸びしろだ。自民党の議連は昨年12月、鉄道・バスの深夜運行の実証実験など、夜も楽しめる環境整備を提言した。

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  • 「アフター・ザ・シアター懇談会」でアイデアを話し合う篠原ともえさん(右端)ら=2月、東京都豊島区

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