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「真夏=冷たいもの」のウソ 冷やし中華のピークが4月中旬である理由

 冷やし中華のピークが4月中旬になる理由

 もう1つ季節商品についてお話をしましょう。

 コンビニの夏の定番商品に、冷やし中華があります。私も毎年天気予報とにらめっこしながら、冷やし中華のCMをいつ流すか考えています。 冷やし中華のCMがテレビで流れ始めると、多くの人が「夏が来たな」と感じるくらい、コンビニの冷やし中華は夏の風物詩ともなっています。

 ところがこの冷やし中華、実はすでに2月から店頭に並んでいることをご存じでしょうか。暖かい室内で、つるりとした冷やし中華を食べたいという一定のニーズがあるからです。 しかし、テレビCMや横断幕などで大々的に宣伝してこそ、人々に「コンビニに冷やし中華が出た」=「夏が来る」とアピールすることができます。

 このタイミングがまた難しいのです。まだ寒い時期に冷やし中華のCMを流しても、あまり購買には結びつきませんし、かといって十分に暑くなってしまってから流したのでは間が抜けてしまいます。ちょうど気温が20度になる頃、東京でいえば4月中旬(※)にバンとCMに打って出るのが正解です。

 ※編集部注:気象庁によると、東京における最高気温の平年値(1981~2010年)は、4月21日が19.9度、22日が20.1度、23日が20.3度となっている。

 さて、この冷やし中華はほとんど年間を通じて販売しているとはいえ、前に述べたように、まだ外気温が寒い2月や3月と、じりじりと太陽が照りつける8月とでは、同じ「冷やし中華」を人々が求めているとは限りません。

 季節や気温によって人体が欲する塩分値は異なります。それならばコンビニで提供する冷やし中華の塩分やお酢の配合も、だんだん変えていくのが正しいのではないでしょうか。春先にはまろやかな酸味を、真夏にはさっぱりとしたタイプを味わいたいと、私なら思うからです。

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