「これは、ショールームに近いのかな」
それが、店内を見渡した第一印象でした。
陳列された本には、アマゾンストアでの星数評価やカスタマーレビューを記載したカードがそれぞれ付されているので、人気や注目度がひと目でわかります。
本のカテゴリーわけも、アマゾンストアで四つ星以上のレーティングを獲得している本、ニューヨーク・エリアでのベストセラー、3日間で読める本、ウィッシュ(読みたい)リストにもっとも多く入っている本など、切り口がユニークです。
本の価格は表示されておらず、スマートフォン(スマホ)のカメラをかざして、専用アプリでチェックする仕組みです。レジではアマゾンストアで登録した決済方法で支払いができ、アマゾン・プライム会員は割引があります。
すべてが、面陳や面展ですから、在庫の点数は同じ面積の既存の書店と比べて圧倒的に少ないはずです。
Eコマースのための膨大な在庫を抱えている
ただ、棚を順に眺めながら、脳裏に浮かんだのは、その奥にあるアマゾンストアの膨大な在庫でした。
既存のリアルの書店は、基本的に店内ですべての在庫を抱えなければなりません。そのため、在庫の点数に制限があります。それでも、できるだけ多く抱えようとするので、多くの本が背差し陳列になります。
しかし、最近は書店で背表紙を見ながら本を探す顧客は少なくなり、背差し陳列の棚に入ったら、一部のロングセラーを除きその本はほとんど売れることはないといわれます。
一方、アマゾンの場合、Eコマースで販売する商品をストックしておくため、フルフィルメントセンターと呼ばれる巨大な物流センターがあります。そこには、既存の書店とは比べものにならないくらいの在庫を用意しておくことができます。
リアル店舗のアマゾン・ブックスには、そのなかから売れ筋の本がセレクトされて並ぶ。
しかも、面陳列なので、顧客も思わず手にとりたくなる。