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武田薬品がアイルランド製薬買収交渉を延長 買収額7兆円に

 武田薬品工業は25日、アイルランドの製薬大手シャイアーへの買収提案について、買収総額を460億ポンド(約7兆円)に引き上げると発表した。同時に、これまでシャイアーが上場する英国の規則で、英国時間の25日午後5時(日本時間26日午前1時)としてきた交渉期限を同5月8日午後5時に延長することも、英当局とシャイアー、武田の3者で合意したことも明らかにした。

 武田は3月29日に、シャイアー買収に向け、1株当たりの買い取り価格を44ポンドとしたことを発表。その後複数回引き上げを表明し、今月20日に47ポンドとしていた買い取り価格を、今回49ポンドに引き上げた。この提案による買収総額は460億ポンド(約7兆円)になる。

 こういった中でロイター通信は、買収で基本合意に達したもようだと報じている。武田は来月8日の期限までにシャイアーの資産査定を行い、買収条件の詳細を詰めるとみられている。

 今回の買収が実現すれば、ソフトバンクブループによる英国半導体設計のアーム・ホールディングスの買収(約3兆3千億円)を上回り、日本企業の過去最大の海外企業買収案件になる。

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