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中国市場でEV大競争“号砲” 日本勢、現地メーカーと異次元の戦い

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 ■174台披露、日本勢も公開

 北京国際モーターショーが25日、開幕した。世界最大の自動車市場を抱える中国政府は、電気自動車(EV)など新エネルギー車の普及に向けて規制を強化する方針で、日本勢を含む各国の自動車メーカーが最新のEVを公開した。

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 中国国家統計局によると、1~3月期の新エネ車の販売台数は前年同期比154%増の約14万3000台。ショーでも展示された1022台のうち新エネ車は174台に上った。新エネ車の7割以上を中国企業が製造しており、国産メーカーのEVシフトが目立った。

 ホンダは年内発売を予定する中国向けブランド「理念」のEV試作車を、日産自動車は今年後半発売の新型EV「シルフィ ゼロ・エミッション」を、トヨタ自動車は「カローラ」と「レビン」のプラグインハイブリッド車(PHV)をそれぞれ世界初公開した。(北京 西見由章)

 環境規制で主戦場

 北京国際モーターショーでトヨタ自動車やホンダ、日産自動車が、中国市場での電気自動車(EV)投入について積極的に発信したのは、2019年に導入される環境規制により、中国市場がEVなど電動車販売の主戦場となるからだ。新しい競争の“号砲”が鳴らされた格好で、日本勢はこれまでとは次元の異なる戦いに挑む。

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