【ソニー株主総会・詳報(1)】吉田新社長、好業績にも「危機感」強調
更新--吉田社長が掲げる「クリエイター重視」の具体的なイメージは
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吉田社長「『人に近付く』ことが今後3年間の大目標だ。音楽や映画、ゲーム、アニメなどのコンテンツもあり、また映画を撮る、写真を撮ると言ったハードも提供していく。コンテンツそのものでもあり、作るための技術や商品でもある、と理解してもらいたい」
--「各社のCMを見るのが好きだ。グーグルやアップルなどは見せ方が上手だが、ソニーのたとえばスマートフォンのCMは、出演者の格好良さが前面に出て、製品自体の良さが伝わらない。見せ方がなっていない」
吉田社長「担当者を含め、貴重な意見として今後の広告戦略にしっかり生かしたい」
--PS(プレイステーション)プラットフォームでのチート(不正プレイ)対策について。アップデートでの対応はいたちごっこだ。オンラインゲームでチートがあると、コミュニティーが荒れ、ひいてはユーザー自体が減りかねない
小寺剛執行役員「テクノロジーの進化に伴って対応している。行き過ぎた行為が見られたら適宜、適切な処理をしていく」
--立派な業績に敬意を表するが、事業計画の中でCSR(企業の社会的責任)への言及が少なかった。たとえば、2年後の五輪のボランティア参加者に対して何か還元できないか
神戸司郎執行役「持続的に事業価値を高め、社会発展に貢献するのが企業の存在意義だ。ソニーの事業活動は社会に与える影響が大きく、ステークホルダーやコミュニティーの皆さんの関心を踏まえながら意思決定を行っている」