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フィナンシャル・エージェンシー 60歳超の積極採用で好影響

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フィナンシャル・エージェンシー 60歳超の積極採用で好影響

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 保険商品のアウトソーシング(外部委託)を行うフィナンシャル・エージェンシー(東京都渋谷区)は、60歳以上のシニア層を積極的にアルバイト雇用し、営業実績を向上させている。一般企業では50代以上の採用条件が厳しいものの、同社はシニアの人生経験を生かしてもらう“年功助力”戦略を採用し、成果を上げている。

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 同社では、アルバイトの採用条件に年齢制限を設けていない。子育てを終えたり、定年を迎えたりしたシニアをコールセンター営業の戦力として、積極的に採用してきた。ヒューマンリソース部の菅原亜美担当部長は「穏やか、かつ懐の深い話し方で、商談につながる確率も高い」と、理由を明かす。

 実際、次の商談につながる機会の獲得数は職場平均の約1.5倍と好評だ。口コミなどでシニアの就職希望者は増えており、直近1年間に採用したアルバイトの約半数が60代以上だという。最高齢は78歳で、週5日ペースで働いている。同社では、シニアが働きやすい環境づくりに取り組んでおり、休憩室に血圧計を配置したり、入院などでいったん離職しても希望があれば再雇用したりしている。

 菅原部長は「若い社員の教育やメンタルケアの部分で、シニアスタッフからの支援もある。今後もシニアの方の活躍に期待している」と話している。

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