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【新たな成長軌道へ アナリスト展望】(2)自動運転の新潮流 ドライバーが求めるクルマ開発を

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【新たな成長軌道へ アナリスト展望】(2)自動運転の新潮流 ドライバーが求めるクルマ開発を

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 今後、加速度的に導入が進む自動運転技術。2025年の高速道路では、走行するクルマのうち半数程度にACC(アダプティブクルーズコントロール)が装着され、ドライバーは運転操作の多くから解放される。事故を未然に防ぐ安全装備も充実し、交通事故も大幅に削減されるだろう。こうした自動運転技術。付加価値向上にとどまらず、外出などのライフスタイル、交通需要にも変化を与え、観光など経済波及効果も大きくなりそうだ。(三菱総合研究所 杉浦孝明氏)

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 先進安全機能の進歩

 便利で快適、日常生活の移動には欠かせないクルマ。現代社会で、自動車交通は欠くことができない社会インフラだが、一方で、事故を起こすと大きな物的損害やケガ、生命を脅かす“交通事故”のリスクからは逃れられない。

 数年前から事故を未然に防ぐ機能である「先進安全機能」の開発、実用化が急速に進んだ。前方の車両などを認識して自動的にブレーキをかける「被害軽減ブレーキ」はその代表だ。こうした事故を未然に防ぐ先進安全機能は、消費者の関心も高く、販売店で新車を購入する際にも問い合わせや装着希望が多いと聞く。

 事故を未然に防ぐ技術である先進安全機能とほぼ同等の技術を活用して、将来の自動運転技術の基礎となる仕組みも装着が進んでいる。その代表が、高速道路などで前方を走行する車両に自動的に追従する技術であるACCである。このACCは今後、新車への搭載が急速に進み、その機能も高度化し、自動運転の実現へとつながるといわれている。

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  • 三菱総合研究所スマートインフラグループリーダー、主席研究員の杉浦孝明氏

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