MRJ開発の遅れ、三菱重社長陳謝 株主総会で「体制強化」
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三菱リージョナルジェット(MRJ)
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三菱重工業は21日、東京都内で株主総会を開き、国産初のジェット旅客機「MRJ(三菱リージョナルジェット)」の開発が遅れていることに関し、宮永俊一社長が「大変申し訳ない。心配をお掛けしている」と陳謝した。その上で「開発体制を抜本的に強化し、商談も増えてきている」と述べ、事業推進への理解を求めた。MRJの初納入時期は当初2013年の計画だったが、開発ノウハウの不足から、安全性を認証する型式証明の取得に手こずり、現時点では「20年半ば」にまでずれ込んでいる。
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総会出席者からは開発体制やMRJ事業の将来性をただす声が多く上がった。宮永社長は、2000時間の試験飛行が順調に進み、今後の海外航空見本市でデモ飛行を行うことも説明。「今後、リージョナル機の更新需要が見込まれている」と市場の将来性を強調した。また原発についての考え方を問われ、安藤健司副社長は「現時点では原子力は必要だと考える」と述べ、安全第一で事業を進めるとした。