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大型車用プリンター、運送業者の好感度上昇に一役 エルエーシー、販売を強化

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大型車用プリンター、運送業者の好感度上昇に一役 エルエーシー、販売を強化

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 産業用プリンターを製造販売するエルエーシーは、トラック、バスなど大型車の車体に印刷するプリンターの販売を強化する。運送会社などが車両に色鮮やかなデザインをプリントすることで、会社の好感度を上げるとともに人手不足の中、ドライバーの獲得にもつなげる狙いだ。プリンターは主に運送会社向けに毎年10台ずつ販売する計画。購入した運送会社には研修を実施してオペレーターを養成する。車体プリント事業への参入を促して副収入を得られるようにするとともに、図柄を施した「デザイントラック」の普及を図って市場を広げる。

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 車体用プリンター「オートボディプリンター」の原理はインクジェットプリンターと同じ。一般的なインクジェットプリンターが下へ向けて至近距離から水平の面にインクを噴出するのに対し、オートボディプリンターは約5センチ離れた位置から、垂直な面に塗料を放出する。凹凸があっても印刷できる。

 インクを噴射するノズルが従来は常に開いているのに対し、オートボディプリンターは数マイクロ秒の高速でノズルが開閉され、粘度の高い塗料を吹き付けることで、垂直な面にプリントすることができる世界で唯一の仕組みを持つ。2012年からこれまでに40台を販売している。大型トラックに対応した一番人気の機種は長さ約11.73メートル、高さ約4.56メートル、幅約2.37メートル。

 車体への文字や図柄の表示は、印刷されたフィルムを貼る方法が一般的だが、手間がかかる上にフィルム代も必要になる。専門業者に外注した場合、大型トラック1台で約100万円はかかる。一方、オートボディプリンターによる施工は作業の手間が格段に少なくなり、3万~5万円の低コストで制作できる。

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