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新入社員の心理状況をデータ化 テガラミル、人材定着支援の新サービス

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新入社員の心理状況をデータ化 テガラミル、人材定着支援の新サービス

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 採用代行などを手掛けるツナグ・ソリューションズの子会社で、人材定着を支援するテガラミル(東京都千代田区)は、心理データの活用、分析を手掛けるEmotionTech(エモーションテック、同区)と共同で、新入社員の心理状況を手掛かりにした新たな定着支援サービスを開発、10月1日に本格運用を始める。年内までに30社程度の受注を見込む。

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 新サービス「こころミル」は、内定者のスマートフォンを通じて配信されるアンケートに答える。「あなたはこの仕事を他人に薦めたいですか」など設問を通じて、仕事への意欲を探る。さらに専用アプリを通じて、定期的に心理状態を天気で表したアイコン(絵記号)をクリックしてもらう。

 これらの回答データを集約、分析することで、入社への意欲が下がっている内定者に、人事担当者が個別に助言をしやすくする。また入社後、配属先の上司ともこのデータを共有することで、配属後のフォローもしやすくする。内定者の個性を踏まえたフォローが取れるようになり、「早期離職を未然に防げるようにする」(テガラミルの上林時久社長)という。

 昨今の人手不足感から、大企業を中心に内定者を大量に出す傾向が強まっている。その一方で間接部門の合理化により、人事担当者の数が極端に少ない企業も多く、数人の人事担当者が数百人の内定者の面倒をみるケースもあるという。新サービスはITの力を借りることで、そうした人事担当者の業務改善にもつながりそうだ。

 EmotionTechは、今西良光最高経営責任者(CEO)が早稲田大学大学院在学中の2013年3月に設立。15年にクラウドベースで、従業員や顧客の感情を解析するサービスを始めた。

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