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【ベンチャー支援の現場から】若手後継者に特化、新団体が発足

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【ベンチャー支援の現場から】若手後継者に特化、新団体が発足

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 ■家業の経営資源で新事業展開

 家業の経営資源を活用して主に20~30代前半の若手後継者が新たな事業を興す「アトツギ」ベンチャーを支援する団体「ベンチャー型事業承継」が発足した。後継者不在による廃業が深刻化するなか、M&A(企業の合併・買収)による第三者への企業譲渡に抵抗感を持つ中小企業にとって、新たな解決策となりそうだ。

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 団体は6月20日付で設立。企業コンサルティングのAllDeal(オールディール、東京都千代田区)内に事務局を置いた。

 具体的な活動として、クラウド会計ソフトを手掛けるfreee(フリー、同品川区)と共同で、家業の経営資源を活用した新規事業のビジネスプランコンテスト「アトツギソン」の東京での開催を企画している。

 また、起業支援のリバネス(同新宿区)と連携して大手企業や大学などとのマッチング(出会い)を促すほか、クラウドファンディングのマクアケ(同渋谷区)も資金調達の面から支援する。このほか地域金融機関とも連携し、アトツギベンチャーに関する研修やセミナーなどを随時開く。

 団体の発起人で代表理事を務める、中小企業コンサルタントの千年治商店(兵庫県芦屋市)、山野千枝社長は都内の記者会見で、「家業というフィールドで新たな挑戦をする若い経営者を応援したい」と語った。

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