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【株式ニューカマー】企業の垣根越えてクラウド導入支援

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【株式ニューカマー】企業の垣根越えてクラウド導入支援

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 □システムサポート・小清水良次社長

 独立系システムコンサルティングのシステムサポートは、高度な技術を持つ有資格者が多く、企業の垣根を越えてアマゾンやマイクロソフトといった大手のクラウドサービスの導入・移行支援などを手掛ける。8月2日に東証マザーズ市場に新規上場した、小清水良次社長に事業戦略を聞いた。

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 --市場動向と戦略は

 「今後も成長が見込めるクラウドサービスの導入支援やデータセンターサービスを戦略的に強化する。また販売・在庫購買、人事、会計など企業の基幹システムを一元管理し効率化する、基幹業務パッケージソフトウエア(ERP)の導入・運用支援は堅調に成長し、収益基盤となっている」

 --業績の推移は

 「売上高はここ数年順調に成長し、経常利益も40%ずつ伸びている。2018年6月期の売上高は前期比12.5%増の99億7000万円、経常利益は同44.8%増の3億6800万円だった」

 --本社は金沢市だが

 「営業基盤は東名阪といった大都市圏だ。米シリコンバレーには5年前に子会社を設立した。イノベーションが生まれる場所なので、情報を収集して日本でのビジネスのヒントをつかむための拠点としている」

 --米国での成果は

 「現地で見いだしたサービスナウという会社と15年にパートナー契約を結び、統合管理サービス『ServiceNow』の日本での導入・運用を支援している。米フォーブスが発表する公開企業トップ2000社の43%が利用しているが、日本を含むアジア太平洋地域は18%で普及はこれからだ」

 --今後の事業展開は

 「ストック型収益となるデータセンターサービスを拡大している。東京と金沢の2拠点があり、地震が少ない金沢は東京の大手企業が災害時の事業継続計画(BCP)対策として利用している。利益率の高い自社開発のERPも積極的に販売する。スマートフォンでの勤怠管理やプロジェクト進捗(しんちょく)管理のほか、採算予測も可能で多様な働き方へ対応できるツールだ。中長期的に売上高を毎年10%以上伸ばし、利益率も改善させたい」

                   ◇

【プロフィル】小清水良次

 こしみず・りょうじ 名古屋商科大商卒。1979年4月ロイヤルホールディングス入社。80年システムサポート入社。専務を経て、94年9月から現職。62歳。石川県出身。

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【会社概要】システムサポート

 ▽本社=金沢市本町1-5-2 リファーレ9階

 ▽設立=1980年1月

 ▽資本金=7億1708万円

 ▽従業員=882人 (2018年5月末時点)

 ▽売上高=109億3700万円 (19年6月期予想)

 ▽事業内容=システムコンサルティング、企画開発、運用保守

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