世界最大の商用車ショー 独で開幕
更新世界最大の商用車ショー「IAA国際モーターショー」が20日、ドイツ・ハノーバーで開幕した。各社は自動運転機能を搭載した量産車や試作車のほか、世界的な環境規制を追い風に開発競争にしのぎを削る電動車両などの技術力もアピール。近未来の商用車市場を占う前哨戦となっている。
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独ダイムラーは、無人の車台が自動走行し人や物を運ぶ近未来の卵型電気商用車を展示。スウェーデンのボルボは運転席がない自動運転の電動車両を試作し、貨物を積むトレーラーを牽引(けんいん)する映像とともに紹介。そのほかの欧州勢からも、外部の電源から充電できるプラグインハイブリッド車(PHV)の配送用トラックなど、先進の環境対応車両が披露された。
日本勢では、ピックアップトラックの可能性を示す日産自動車の試作車両や日野自動車の小型電気バス「ポンチョEV」などに注目が集まった。世界各地から約2000社が出展、27日まで開かれる。(ハノーバー 臼井慎太郎)