SankeiBiz for mobile

ものづくり企業に根深い病巣 KYB免震装置データ改竄

記事詳細

ものづくり企業に根深い病巣 KYB免震装置データ改竄

更新

 部品メーカーのKYBの不正行為が16日発覚した。高品質を世界にうたってきた日本のものづくりは不正の連鎖が止まらず、企業統治に潜む病巣が浮き彫りになってきた。

<< 下に続く >>

 昨年10月に神戸製鋼所がデータ改竄を公表したのを皮切りに、不正に手を染めていた企業は三菱マテリアルや東レ、日産自動車、SUBARU(スバル)など枚挙にいとまがない。

 KYBが16日に不正を公表した免震装置は、東洋ゴム工業のデータ改竄事件の舞台で、KYBは当時、自らの問題として実態把握することもできたはずだ。だが子会社の従業員の指摘を受けて調査を始めたのは今年9月だった。

 国内製造業の一連の不正では、コスト削減や納期厳守の圧力が現場を締め付ける実態が浮き彫りになっている。現場の規範意識は低下し、経営陣は必要な人員配置や設備投資を怠った。

このニュースのフォト

  • 検査データに不適切な書き換えがあったとして開いた記者会見を終え退場する、油圧機器大手「KYB」の中島康輔社長(右)と子会社「カヤバシステムマシナリー」の広門茂喜社長=16日午後、東京・霞が関の国交省(松本健吾撮影)
  • 免震と制振装置の不正物件数

ランキング

Facebook Messanger登録

あなたに合わせたニュースを毎日お届け

Facebook Messangerを登録した時のイメージ画像です