【eco最前線を聞く】非常食を日常的に消費、廃棄ロス削減へ
更新非常食を日常的に販売する循環システム付宅配ロッカーが発売されて1年、共同開発した飛島建設や宅配ボックス最大手のフルタイムシステム(東京都千代田区)などがマンションやビルへの設置を呼び掛けている。宅配ロッカーがあることで受取人不在時の再配達をなくし、トラックからの二酸化炭素(CO2)排出と宅配ドライバーの配達時間の削減に貢献。非常食の賞味期限切れによる廃棄ロスも防ぐ。普及に取り組む飛島建設企画本部新事業統括部新事業開発Tの科部元浩課長に設置メリットなどを聞いた。
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宅配ロッカー活用し販売
--開発の狙いは
「この宅配ロッカーは『E pal BOX(イーパルボックス)』といい、Eはemergency(非常時、緊急)やenvironment(環境)などを指す。宅配ボックスに食料品の自動販売機能を付加することで、防災備蓄品が売り上げにつながる。一方で地震など災害時には販売ロッカーの扉を自動開放し非常食として提供する。非常食を日常的に食べているので、非常時には『あって良かった』と安心できる」