マネジメント新時代

「国家千年の大計」中国の都市計画 そして日本に求められる政策は

 翻って、日本はどうであろう。戦後ではないので大胆なスクラップアンドビルドはできない。中国のように全く新しい場所に広大な土地を確保することもできない。日本の人口は50年に9515万人となり、ピークの05年に対し3300万人減少すると予測されているが、当面、東京への一極集中は避けられないであろう。

 そうであれば、都市計画・都市交通として、中心部と周辺部への集中と分散を行うことは必須である。また自動運転車が普及したとしても、移動人数は限られていることから、鉄道・モノレールなど車両の二重線化、多人数を運べる超大型バスや新型トラムの導入など、今後かなり大胆な政策が求められるように思われる。

【プロフィル】和田憲一郎

 わだ・けんいちろう 新潟大工卒。1989年三菱自動車入社。主に内装設計を担当し、2005年に新世代電気自動車「i-MiEV(アイ・ミーブ)」プロジェクトマネージャーなどを歴任。13年3月退社。その後、15年6月に日本電動化研究所を設立し、現職。著書に『成功する新商品開発プロジェクトのすすめ方』(同文舘出版)がある。62歳。福井県出身。

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