大阪大が高精度識別システム AIでインフルエンザ診断
更新大阪大産業科学研究所の筒井真楠准教授(単分子科学)らのチームは、特殊な電気センサーと人工知能(AI)を利用し、インフルエンザウイルスかどうかを高い精度で識別できるシステムを開発した。
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従来法では難しかった感染初期でも高精度で迅速な診断が可能になるとしている。
検査キットとして実用化を目指し、患者を対象に安全性や有効性を確かめる研究を近く始めるという。
チームは、電圧をかけた直径300ナノメートル(ナノは10億分の1)の超微小な穴「ナノポアセンサー」にウイルスを通過させたとき、電気的な変化が起きることに着目。
さまざまな型のインフルエンザウイルスについて電気的変化のデータをAIに学習させ、95%以上の精度でインフルエンザウイルスを識別できるようにした。