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清水建設、次世代建築生産システムを導入

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清水建設、次世代建築生産システムを導入

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 清水建設は10日、新大阪駅の近隣で建設を進めている高層ホテルの工事に、搬送ロボットなどを利用した次世代建築生産システムを本格導入したと発表した。ロボットが稼働する工程に携わる人員を従来の約半分に抑える計画。建設業界では技能労働者の高齢化で今後、人手不足が一段と鮮明になる見込みのため、来年以降、同システムを首都圏の大規模工事にも順次適用する方針だ。 

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 次世代システム「シミズ・スマート・サイト」は、来年8月の完成を予定する地上24階建ての「からくさホテルグランデ新大阪タワー」(大阪市淀川区)に導入。作業員と連携しながら自律的に稼働する複数の建設ロボットを配置した。

 搬送ロボットは建設資材置き場まで自律移動し、材料を見つけて積み込みエレベーターに載せる。別の階に待機している連携ロボットが受け取り、置き場まで移動し荷降ろしする。

 また、内装多能工ロボットは、6軸で自由に動き30キロの資材までをつかむことができるという。3階ロビーや一部客室の天井ボードの取り付けなどを行う。

 同社は、全国100の建設現場のロボットやエレベーターを情報端末を使って管理する統合システムも構築しており、ロボットによる施工を進め、省人化につなげていく。

 印藤正裕常務執行役員は「(次世代システムを)休日の拡大や賃金の割り増しなど、作業環境の改善につなげていきたい」と述べた。

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