SankeiBiz for mobile

日産が検査不正で14・8万台のリコール届け出

記事詳細

日産が検査不正で14・8万台のリコール届け出

更新

 日産自動車は13日、製品出荷前に行う「完成検査」で新たな不正が見つかった問題で、電気自動車(EV)「リーフ」など11車種計14万8780台のリコール(回収・無償修理)を国土交通省に届け出た。昨年11月から今年10月までに製造した車両が対象。前会長のカルロス・ゴーン容疑者(64)の逮捕で経営の混乱が続く中、不正を絶てない体質が浮き彫りとなり、消費者の不信感は一層強まりそうだ。

<< 下に続く >>

 不正は日産の自主点検の中で、追浜工場(神奈川県横須賀市)とグループのオートワークス京都(京都市宇治市)の2工場で見つかった。ブレーキやスピードメーターなど計6項目の検査で不要な操作や基準に満たない試験を行っていた。

 日産は7日にリコールの方針を示しており、検査ラインへのカメラの設置や作業手順書への禁止事項の記載の追加といった改善策も公表している。

 検査不正を受けたリコールは今回で4回目。昨年発覚した無資格の従業員が検査を実施していた問題では、計114万台のリコールにつながった。今年9月には検査不正に関する最終報告書を発表し、再発防止策を約束したが、その後も不正が続いていた。

 不正の背景には日産がゴーン容疑者のもとで推進してきたコスト削減重視の経営のひずみもある。本田聖二常務執行役員は7日の記者会見で、ゴーン容疑者のトップ就任以降、コスト圧力が「一部強まった傾向があろうかと思う」と語った。

ランキング

Facebook Messanger登録

あなたに合わせたニュースを毎日お届け

Facebook Messangerを登録した時のイメージ画像です