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JR東が次世代新幹線試験車両公開 時速360キロ 高速データ収集

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JR東が次世代新幹線試験車両公開 時速360キロ 高速データ収集

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 JR東日本は12日、次世代新幹線開発のための新型試験車両「ALFA-X(アルファエックス)」の車体を神戸市の川崎重工業兵庫工場で報道関係者に公開した。10両編成の試験車両は同工場などで製造中。来年5月に完成し、東北新幹線で時速360キロでの高速運転や騒音軽減などの技術データを収集する。

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 試験車両は、沿線風景の色合いを取り込みやすいようにメタリックカラーに緑色の帯が入っている。製作費は約100億円。

 12日は、10両のうち先端に約16メートルの「鼻」を持つ1号車が登場。10日ほど前に塗装を終えたばかりで、今後、内部に走行や試験に必要な機器を取り付けるため、先端カバーやドアは付いていなかった。

 反対側の10号車の鼻はより長い約22メートルとなる予定で、トンネルに入る際の車体への圧力や騒音にどのような違いがあるか調べる。現在、東北新幹線「はやぶさ」などに使われているE5系は約15メートルで、1号車とほぼ同じになっている。

 JR東は試験車両で、地震時のスムーズな緊急停止や脱線防止、車体の揺れを防ぐための新たな装置もテストする考え。

 JR東日本先端鉄道システム開発センターの浅野浩二所長は「(2031年春予定の)北海道新幹線の札幌延伸に向けた車両を造るための試験が始まる。量産に向けた先行車を造った後、量産車という10年スパンの開発になる」と話した。

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