講師のホンネ
仕事は「本質」か「方法」か? 現場で望まれる人材とは
大量生産、大量消費の時代には、一定の品質を担保していれば、画一的な商品やサービスは飛ぶように売れた。一方、多様化の時代には、個別の対応がより深く求められる。
ブライダル業界では、1996年に流行語にもなった「ジミ婚」以来、その傾向はとても顕著になっている。近年、営業現場に配属された新人を見ていると、いち早く成果を出して上司や同僚に認めてもらおうと物事の本質よりも表面的な方法論に目を奪われているように感じる。
個別の対応を臨機応変にできるスキルの構築は、小手先の方法論の習得だけでは難しいと感じている。
物事の本質を捉え、その理解をいかに深めて正しい知識を習得しているか。多様化された社会のニーズにそのスキルを的確にマッチできる人材こそが、現場では望まれていると感じる出来事だった。
◇
【プロフィル】鈴木一彌
すずき・ひとみ 東京都出身、婚礼文化研究家。婚礼業界36年。主に社会人の指導や埼玉女子短大、東京観光専門学校など15年間に1000人以上を指導。2012年、埼玉女子短大から教育功績者として表彰を受ける。16年、京都造形大で婚礼文化の新たな研究を開始。19年のNHK大河ドラマで婚礼シーンの監修を担当した。