広報エキスパート
ベネッセホールディングス「よく生きる」の実現を目指して
□ベネッセホールディングス広報・IR部長 坂本香織氏に聞く
--企業理念が社名になっています
前身の福武書店は、1955年に創業者の福武哲彦が、岡山市で中学生向けの図書や生徒手帳を発行したのが始まり。95年には、社名をベネッセコーポレーション(現ベネッセホールディングス)に変更しました。ベネッセは、ラテン語で「よく生きる」という意味です。「赤ちゃんからシニアまで、一人一人の『よく生きる』の実現を支援する」という企業理念を社名に掲げ、「人」を軸にしたグローバルな事業展開を図ることを明確にしました。現在は、国内教育▽グローバルこどもちゃれんじ▽介護・保育▽ベルリッツ-など、主に4つの分野で事業展開しています。
--中期経営計画(2018~22年度)が2年度目に入ります
「変革と成長」をスローガンに、売上高を17年度の4344億円から20年度に5000億円に、営業利益を126億円から350億円に拡大するのが目標です。14年の個人情報流出事件では多くの方にご迷惑をおかけし、主力の通信教育事業の業績が落ち込みました。その後、お客さまに選んでいただける商品の開発や営業活動に全力で取り組み、回復から成長段階に入っています。20年度に始まる戦後最大の教育・入試改革や少子高齢化の加速など、外部環境の変化も、大きな事業チャンスと捉えています。