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セイルボート 電子化、不動産業務改革の一丁目一番地

 □セイルボート社長・西野量さん(41)

 --管理会社、仲介会社のほか、家賃保証会社、保険会社など、不動産賃貸に関わる業者間で情報を電子化して共有するシステムを提供している

 「不動産業界は手続きを進める上で、書かなければならない紙の書類が非常に多く、業務過多だ。家を借りるエンドユーザーも、たくさんの書類を、その都度、わざわざ店に来て書かなければならない。働き方改革を進めていくといった面からも、電子化は注目を浴びている。電子化は不動産の業務改革の『一丁目一番地』といえるだろう」

 --セイルボートのシステムを導入した場合、どの程度のコスト削減効果が見込めるのか

 「契約書を顧客に郵送するなどの郵送費がほとんどゼロになり、製本するといった作業コストも削減される。管理戸数が5000戸、年間契約件数が1250件、運営店舗が5店舗の管理会社のモデルケースの場合、年間485万円かかるこうしたコストが165万円に。320万円、65%カットできる計算だ」

 --エンドユーザーにとっての利便性は

 「賃貸の申し込みや重要事項説明を受けること、契約書へのサインなどがスマートフォン上で完結できる。今どき、わざわざ店舗まで出向いて紙の書類を書かなければならないのはおかしい。こうした状態が続いていること自体が、不動産業界が『カスタマー(顧客)最適化』されていない証拠だ。少子化で市場がシュリンクする中、カスタマーに寄り添えない会社はこれから生き残れないだろう」

 --これからの目標は

 「まずターゲットとしているのは、管理戸数が5000戸以上ある管理会社上位の250社に導入してもらうことだ」

【プロフィル】西野量

 にしの・りょう 関西大学商学部卒。1999年オリックス入社。その後、リクルートなどを経て、2010年、セイルボート設立、同社社長に就任。広島市出身。

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