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相次ぐ値上げ、背景に原油高や人手不足 米中摩擦も影響

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 食品や飲料各社が相次いで値上げに踏み切る背景には、原油高の傾向や人手不足に伴う物流費の高騰がある。米中貿易摩擦の余波で商品を入れる段ボールが値上がりしていることも響いている。

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 「トラックは日本全国で慢性的に不足している」。あるメーカーの担当者は輸送費の高止まりを嘆く。ドライバーの確保が難しくなっているのは、インターネット通販の急拡大で荷物が増えている影響もある。

 物流費の上昇は国内に限らない。原油高で海外から日本への海上運賃も値上がりしている。

 ラーメンなどの原料となる小麦は約9割を輸入に頼る。農林水産省は海上運賃の値上がりなどを反映し、昨年10月から今年3月までの輸入小麦の政府売り渡し価格を前の半年に比べ2.2%引き上げた。段ボールの値上がりも食品、飲料各社にとって痛手だ。中国が原料となる古紙の輸入元を、貿易で敵対する米国から日本に切り替え、日本国内で古紙が品薄になっていることが要因にある。

 農水省によると、乳牛に与える飼料の価格は産地である南米での干魃(かんばつ)などの影響で上昇。これが、牛乳やヨーグルトの値上がりを招いたようだ。

 2020年から船舶の国際的な排ガス規制が強化されることを受け、燃料コストがさらに上昇する可能性がある。海運業界関係者は「顧客に上昇分を負担してもらうことも検討する」としており、身近な食品が一段と値上がりする恐れがある。

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