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日産、新型軽で巻き返しへ 3社連合の強み結集、国内5位からの浮上目指す
日産自動車と三菱自動車は28日、新型の軽自動車を発売した。新型軽は、エンジンの基本設計は仏ルノー、開発は主に日産、生産は三菱自が行うという枠組みで企業連合を組む3社の強みを結集した。日産は世界販売では国内メーカー8社中2位だが、国内販売は5位と低迷している。国内需要の約4割は軽が占めており、日産は商品力を引き上げた新型車で巻き返しを図る。
日産は「デイズ」、三菱自は「eKワゴン」「eKクロス」として販売する。両社は企業連合を組む以前から軽で連携。三菱自が中心となって開発した軽をデイズとeKワゴンとして販売していたが、6年ぶりに全面改良した。デイズは127万3320円から、eKワゴンは129万6000円から。日産にとっては前会長のカルロス・ゴーン被告の逮捕以来、初めての本格的な新型車投入となる。
前モデルと異なり、開発を日産が手掛けた理由について同社の星野朝子専務執行役員は28日、「日産の先進技術を載せようという基本的なコンセプトがあった」と話した。
電気自動車(EV)「リーフ」やミニバン「セレナ」などで使われている「プロパイロット」と言われる技術を軽に初めて搭載。高速道などの自動車専用道路で、前の車を一定の車間距離で追従し、車線をはみ出さないようにハンドルの操作も支援する。