宮城発 輝く
佐々木酒造店 震災から8年、酒蔵復活で地域貢献
輸出の構想も
8月29日にオープン予定の新たな酒蔵と店舗は震災前と同じ場所に再建される。蔵見学も受け入れるほか、店舗には試飲スペースを設け、閖上の食も提供するという。
「閖上は仙台空港からも近く、仙台からのアクセスも悪くない。多くの人に心配してもらったので復興のスタートラインに立ったことをアピールしたい」、また「外国人にも来てもらい日本の酒の文化を体感してもらえれば」とインバウンドも見据えている。
地元農家と連携し、閖上の食文化と酒を海外に輸出する構想も練っているという。佐々木専務は「閖上でのこうしたチャレンジを成功させ、地域貢献に一役買いたい。この町のために、持続する酒蔵を実現したい」と語った。(塔野岡剛)
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【会社概要】佐々木酒造店
▽仮設店舗=宮城県名取市美田園7-1-1-E4(閖上さいかい市場内、022・398・8596)
▽仮設蔵=名取市下余田字中荷440-1-B(名取市復興工業団地内)
▽創業=1871年
▽資本金=300万円
▽従業員=6人
▽事業内容=酒類の製造、販売