健康経営 がんと向き合う
マニュアルによる治療の仕組み
セカンドオピニオンに行っても基本的には同じ話になる。今の病院で治療方法がありませんと言われた場合、違う病院にセカンドオピニオンに行ったとしても結果は同じだ。では本当に治療方法が全くないかといえばそんなことはなく、保険診療以外だといくつもある。今の診療ガイドラインは相当優れている。ガイドラインに沿った治療を避けて他の最先端の治療をという選択肢はほとんどない。ただ、診療ガイドラインに従っていればがんが治るかといわれるとそんなこともない。
弊社には手術や抗がん剤を避けて他の治療をしたいという相談がくる。基本的にはがんを取る上で手術に勝るものはない。その臓器ごと取るので、取り残しの可能性は一番少ないのだ。しかし、胃がんが手術で治ったと言っても、胃が無くなるので必ず臓器不全を伴う。年齢によっては寝たきりになったり他の後遺症に悩まされたりするということが起こり得る。
がん治療は全てリスクを伴う。リスクよりもメリットの方が大きければその治療を選ぶが、リスクの方が高ければ当然選ばない。主治医の薦める治療は基本的には有効な可能性が高い治療ということになる。
◇
【プロフィル】竹内規夫
たけうち・のりお 1978年、和歌山県生まれ。がん治療コンサルタント。2008年ごろから、がん患者をサポートする活動を開始。16年、がん治療専門のコンサルタントが、患者をサポートするGMSを設立し、社長に就任。