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カネカ、100億円の設備投資計画 プラ素材の切り替え需要増で

 海洋汚染の原因となるプラスチック製品の素材切り替えが世界的に進む中、化学メーカー大手のカネカは14日、環境に配慮した新素材を増産するため、製造設備の新設に100億円規模を投資する計画を明らかにした。今年中に年間生産能力を5千トンに引き上げる予定だが、急激な需要拡大に対応するため、2020年代前半までに2万トン程度の生産能力を賄える設備を導入する。

 増産するのは、同社が開発した100%植物由来の「PHBH」と呼ばれる生分解性プラスチックで、海や土の中で自然に分解される特徴がある。同社は今年度内にも設備の新設場所を正式決定し、数年以内に稼働させたい考えだ。

 今年中には大手コンビニチェーン「セブン-イレブン」などが同社の新素材を使ったストローを提供する予定で、大阪市内で会見した田中稔副社長は「事業のスピードを早めていかないと需要増に対応できない」と話した。

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