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地方の食、ブランド化で観光振興 JTBやドコモなど協業

 JTB、ABCクッキングスタジオ(以下ABC)、NTTドコモの3社は16日、訪日外国人客向けに特産品を使った料理体験ツアーを始めると発表した。ドコモが運営する訪日観光サイトなどで情報発信し、希望者を募る。事業を通じ、地方のブランド化を進める狙いもある。

 JTBが自治体と協議しながら訪日客のニーズや料理にアレンジしやすい特産品を選び、産地の観光ツアーを企画。ABCはその特産品のオリジナルレシピを学べる料理教室を、国内にある127のスタジオで実施。訪日客向けに英語で解説する。

 JTBは「ブランドが確立していない特産品が多い」とし「訪日客は日本の食に強い関心があり、海外に広く知ってもらえば地方の観光振興につながる」と期待する。

 第1弾となる奈良県三郷町では黒豆やイチゴ、メロンなどをテーマにしたツアーを検討しており、今年度中にも実施する。産地見学と合わせ、料理教室はABCのスタジオがある大阪市内で実施する。今後、3社は同様のサービスを全国で展開したい考えだ。

 また、JTBは平成29年から運営している国産果物などのECサイト「ジェイズアグリ」でも料理体験ツアーの特産品を取り扱い、輸出事業にもつなげる。

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