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「春夏サンマ」に不安と期待 不漁深刻 公海漁獲へ通年操業解禁
雇用確保が急務
それでも通年操業に乗り出すのは、漁業者や加工業者の雇用確保が急務だという事情がある。ロシアの排他的経済水域(EEZ)でサケ・マスの流し網漁が16年に禁止され、漁期の5~7月の仕事がなくなったからだ。実際、18隻のほとんどがサケ・マス漁をしていた漁船だという。
気仙沼港から出航した丸中水産(富山県黒部市)の松野均社長は「秋サンマの時期だけの操業で乗組員がついてきてくれるか心配だった」と話す。漁期以外は東京の土木現場でアルバイトをする乗組員もいるという。東日本大震災で漁船1隻が沈み「船を新調しても、秋サンマだけでは食っていけない」と廃業も考えただけに、期待は大きい。
全さんまの担当者は「今回成果が出なければ、様子見の漁業者や市場が離れていく。勝負時だ」と力を込めた。