経済インサイド
NTT東が「eスポーツ」本格参入 社長直轄で異例のスピード事業化
NTT出版では、コナミの人気ゲームの「実況パワフルプロ野球」「メタルギアソリッド」なども手がけていた。平成20年前後に攻略本の出版を終了したことについて、井上氏は「出版部門の稼ぎ頭だった。もったいないことをした」と当時を振り返る。
「eスポーツは成長領域になる。事業化を目指す」
井上氏の社長就任直後の宣言に、役員・幹部は呆気にとられたが、井上氏には勝算があった。
欧米を中心に、海外では高額な賞金ということもあり、eスポーツ人気は右肩上がり。その熱気はアジアにも広がりつつある。日本でも、日本eスポーツ連合(JeSU)が発足し、プロ制度の整備に伴い、大会規模も拡大している。第5世代(5G)移動通信システムの本格運用でも、eスポーツは有力コンテンツとして期待が高い。
eスポーツでは通信の遅延は致命的。通信回線が大会運営のカギとなるだけに、全国に光回線網を張りめぐらすNTTグループにはうってつけだ。通信インフラやシステムを提供するほか、設備の効率化などで空いた通信局舎のスペースをイベントに貸し出す構想でもある。